プロトタイピング基礎とは
【シラバス講義概要より】プロトタイピングとは即ち実働する試作のことであるが,実働試作物の他,ビデオプロトタイピングやペーパープロトタイピングなど,ユーザ経験価値を創出するためのいくつかの種類がある.ユーザ・インタフェースデザイン(UIデザイン)において,プロトタイプを作成し,そこから得られるユーザフィードバックを基にさらにUIデザインを改善する手法は一般的である.この授業ではフィジカルコンピューティングやデジタルファブリケーションといった近年のものづくり変革を学習することで,新たな製品価値を創出するための基礎的なプロトタイピング知識と技術習得を目的とする.授業計画に加え,プロトタイピングに着眼した招待講義を予定.なお,外部から講師を招いての特別講義を予定しており,その際は履修者の予定を踏まえたうえで別途別日を特別講義に設定することがある.
音楽とプロトタイピング
プロトタイピングとは一般にプロダクトデザイン分野で利用されてきた言葉ですが,デザインや開発スピードが向上した現代において,今まで比較的大きな予算で,多くのプロセスを踏み(承認をとり),たくさんの専門分野のエキスパート達が連携しないと作れないものづくり以外にも,幅広い知識と技術をみにつけたエンジニアやデザイナが極端に短い時間や低いコストである一定のプロトタイピングを行う事例が増加しています.
一方で,その開発速度が上がったとしても,打合せのその場で試作品が出来上がるほどまでスピードが向上したとはまだまだ言えない状況です.しかしながら音楽制作分野において,実はそのようないわゆる「超速」プロトタイピング(Super Rapid Prototyping)を実践しているエキスパートが存在しています.
講師紹介
樋口聖典(オフィス樋口代表取締役会長)
幼少の頃よりピアノを習い、ボーカル、ドラム、ベース、キーボード等様々な楽器でのバンド活動を経験。 大学時代は3ピースロックバンド「金的三番街」のギターボーカルとして福岡を中心に活動する。 自主制作映画制作、自主企画イベント、WEB制作会社勤務ほか様々な経験を経たのち、 2011年にオフィス樋口を起業。現在はお笑いコンビ「ギチ」としても精力的に活動している。
樋口太陽(オフィス樋口代表取締役社長)
幼少の頃よりピアノを習い、ボーカル、ドラム、ベース、キーボード等様々な楽器でのバンド活動を経験。学生時代は多重録音に明け暮れ、ソロアーティスト活動「A FREETER」として一人で制作したCDが全国発売されるなど、精力的に活動する。大学卒業後、音楽の道は卒業して就職しようと思っていたところ、ひょんなきっかけで兄に誘われ東京に移住。本格的に音楽制作の仕事を開始。フリーランスの音楽作家としての経験を積んだのち、2011年、兄の樋口聖典とともにオフィス樋口を設立。『あたりまえ体操』の作曲と歌唱を担当。母校の校歌も手がける。